プルームの時代 2010 4 11
今、世界は、大恐慌を避けられたということで、
楽観ムードが広がっていますが、自然災害のことを忘れてはいけません。
2007年までの世界同時バブルの時代も、
大きな自然災害が頻発していたと思います。
今後、徐々に、頻度が増え、規模が大きくなるかもしれません。
そして、想像もできなかったような地震が起きるかもしれません。
その時は、プレートテクトニクスではなく、
プルームテクトニクスという理論で説明できるでしょう。
多くの日本人は、「また地震か」と心配するかもしれませんが、
日本は、ノアの箱舟のような役割を果たすことになるでしょう。
今まで日本は世界に対して地味で小規模な国際貢献をしてきましたが、
本当の国際貢献といえるものは、これから始まるでしょう。
プルームテクトニクス plume tectonics 2004 10 5
「プルームテクトニクス」という理論を知っているでしょうか。
プレートテクトニクスは知っているが、
プルームテクトニクスは知らないと言う人が多いでしょう。
多くの人が知っているプレートテクトニクスとは、
簡単に言えば、プレートというものが、徐々に移動していくと考える理論です。
たとえば、太平洋プレートが移動し、大陸プレートと衝突するところに、
地震や火山が多くなるということです。
ちょうどよい見本が、日本です。
太平洋プレートと大陸プレートが、ぶつかるところに位置していますので、
日本列島は、火山列島とも、地震列島とも言われています。
しかしながら、地殻変動や火山活動は、
このプレートテクトニクスでは、全部、説明できない部分もあるのです。
そこで、プレートテクトニクスを補完する理論として、
あるいは、新しい地殻変動の理論として、
プルームテクトニクスという理論が出てきたのです。
この理論は、プレートが衝突するところなどの地球表面の動きよりも、
むしろ、マントルなどの地球内部の動きに焦点を当てた理論とも言えます。
そして、こうした地球内部の動きが、地殻や大陸に、どう影響するかを考える理論です。
これは、簡単に言えば、こういうことです。
日本付近では、太平洋プレートが、大陸プレートの下に、沈み込んでいますが、
この「沈み込んだプレート」は、塊として、上部マントルの底に、たまります。
これを「スラブ」と言いますが、
このスラブが、やがて巨大な塊になると、その重さで、上部マントルの底から、
下部マントルの中を落下していきます。
最終的には、この巨大な塊は、下部マントルの底、つまり外核の上に、たまります。
こうした現象や塊は、マントルに比べれば冷たいので、大規模な「熱の下降」と言えます。
これを、「スーパーコールドプルーム」と言います。
このスーパーコールドプルームが起きるところにある大陸は、「沈みゆく大陸」となります。
また、こうした場合に、スーパーコールドプルームとは逆のものができます。
これが、スーパーホットプルームです。
このスーパーホットプルームは、地球内部の外核部分から、地表の地殻へ向けて、
下部マントルや上部マントルを突き抜ける「巨大な熱エネルギー」となるのです。
こうしたスーパーホットプルームができるところは、
火山活動が活発になり、「隆起する大陸」となります。
このように、火山活動が活発になりますと、
火山の噴火による「粉じん」が地球を覆うことになります。
やがて、地球は、こうした地殻変動の活動期に入ってくると思います。
つまり、何が言いたいのかというと、
プレートの中央部であっても、もはや、地震や火山とは関係ないと言えないということです。
むしろ、これからの時代は、プレートとプレートが衝突するところよりも、
プレートの中央部や周辺部の方が、地殻変動が大きくなると考えています。
「地球の構造」
内核→外核→下部マントル→上部マントル→地殻